トラックドライバー歴25年の私が転職についてや日常 のあれこれをつづります

大型トラックドライバーはきつい?きつくない?25年走った私の本音

大型トラックドライバーはきつい?きつくない?25年走った私の本音

「大型ドライバーってやっぱりきつい仕事なの?」
「体力に自信ないけど、それでも続けられる?」

転職を考えているなら、ここは正直に知っておきたいですよね。「やりがいがあります!」「向いている人には最高の仕事です!」みたいな当たり障りのない記事は、もうお腹いっぱいだと思います。

私は25年以上大型トラックに乗ってきました。地場配送もやったし、長距離もやった。「もう辞めたい」と思った夜もあったし、「この仕事でよかった」と思った朝もあった。両方の気持ちをそのまま書きます。

結論を先に言うと、「きつい部分は確実にある。でも何がきついかを知れば、対処できる」です。

きつい・きつくない、まず正直に整理する

😓 確かにきつい

  • 拘束時間が長い
  • 荷待ちのストレス
  • 腰・肩への身体的負荷
  • 生活リズムが乱れやすい
  • 家族との時間が取りにくい

😊 意外とそうでもない

  • 上司に監視されない自由さ
  • 運転中は自分の時間
  • 人間関係のストレスが少ない
  • 技術が身につく達成感
  • 稼げる会社では十分な年収

「きつい」かどうかは、会社・車種・荷物・働き方によって全然違います。同じ「大型ドライバー」でも、地場配送と長距離では別の仕事と言っていいくらい実態が変わります。

正直しんどいと思う場面【5つ】

① 荷待ちの時間がとにかく読めない

配送先に着いたのに、荷卸し担当者がいない、場内が混んでいる、前のトラックが長引いている。こういう「待ち」が運転の疲れより精神的にしんどい。国土交通省の調査では1回あたりの平均荷待ち時間は1時間13分ですが、現場では2〜3時間待つことも珍しくない。しかも待っている間は気が抜けない。うっかり車を離れると順番を飛ばされることもある。

② 拘束時間の長さと年収のバランスが見合わない会社がある

年間労働時間は大型ドライバーで約2,544時間。全産業平均の2,136時間より400時間以上多い。にもかかわらず年収は全産業平均と同水準かやや下。「こんなに働いてこれだけか」と感じる瞬間は、特に転職初期にあります。これは会社選びで大きく変わるので、最初の会社選びが本当に重要です。

③ 腰と肩は確実にやられる

運転だけなら体への負担はそこまで大きくない。問題は積み下ろし作業です。手積み・手降ろしが多い会社では、腰を確実に痛めます。私も20代のころ腰を痛めて、一時期運転席に座るのもつらかった時期がありました。今はフォークリフトやパレット化が進んだ現場も多いですが、会社によっては今でも手作業が多い。入社前に積み下ろしの方法を必ず確認すべきです。

④ 長距離は生活リズムが崩れる

長距離幹線をやっていた時期は、月の半分以上が車中泊でした。家に帰れない、家族の顔が見られない、夜中に走って昼間に寝る。慣れれば平気になりますが、家族がいる人にとっては精神的にじわじわ削られます。お子さんが小さい時期にこれをやると、後から後悔することがあります。

⑤ 事故のプレッシャーは常にある

大型トラックは一度事故を起こすと被害が大きい。そのプレッシャーは25年経っても消えません。雨の日、雪の日、慣れない道。毎回「絶対に帰ってくる」と自分に言い聞かせて走っていた。これをストレスと感じるかどうかは人によって差が大きいです。

業界の内側から

「きついかどうか」を決める最大の要因は、実は仕事の内容より「会社」です。同じ大型ドライバーでも、荷主が良くて待ち時間が少ない会社、手積みがなくてフォーク作業だけの会社、基本給がしっかりしていて残業に頼らなくていい会社。こういう会社に入れれば、きつさが全然違う。逆に、どんなに好きな仕事でも会社が劣悪なら続かない。「何の仕事か」より「どの会社か」で選ぶべきです。

意外とそうでもない、むしろよかった部分【4つ】

① 運転中は完全に自分の時間

上司が隣に座っているわけじゃない。好きな音楽を流して、好きなペースで考えごとをしながら走れる。サラリーマン時代の友人に話すと「それ最高じゃん」と言われます。人間関係のストレスがほぼない、というのはこの仕事の大きな魅力です。

② 技術が身につく達成感がある

大型トラックをバックで狭い場所に入れられたとき、大雪の峠を安全に越えたとき、「やった」という達成感があります。運転技術は目に見えて上達するので、自分の成長を感じやすい。これがこの仕事を続ける原動力のひとつでした。

③ 景色が変わる、飽きない

毎日同じ道を走るデスクワークと違い、景色が変わります。季節によって山の色が変わり、朝焼けの高速を走り、知らない街の夜景を見る。長距離をやっていた頃、日本の色んな場所を走れたことは今でも財産だと思っています。

④ 手に職がつく安定感

大型免許と実務経験があれば、転職先に困ることがほぼない。物流は景気に関係なくなくならない仕事です。「仕事がない」という不安を感じたことは25年でほとんどありませんでした。これは他の職種にはなかなかない強みです。

向いている人・向いていない人

向いている人向いていない人
運転が好き・苦にならない運転が苦手・嫌い
一人の時間が好き・マイペースチームで動くのが好き・賑やかな職場が好き
時間の融通より安定収入を重視土日休み・定時退勤が絶対条件
体を動かすことが苦にならない腰・膝などに持病がある
責任感があり、時間を守れるプレッシャーに弱い・ミスが多い
地理・道に興味がある方向感覚が極端に苦手

「向いていない人」に当てはまっても、絶対に無理というわけじゃないです。地場配送なら土日休みの会社もある。フォークリフトがある会社なら体への負担は減る。「条件次第でなんとかなる部分」と「どうにもならない部分」があるので、自分の譲れない条件を先に決めてから動くのがいい。

「きつい」と感じたとき、私がやっていたこと

25年のキャリアで「もう限界かも」と思った時期が何度かありました。そのとき実際に効果があったことを書いておきます。

  • 荷待ちの時間を「有給の休憩」と割り切って、読書や音楽に使う
  • 腰痛対策にシートクッションと運転前のストレッチを習慣にする
  • しんどくなったら「長距離→地場」など働き方を変える転職を検討する
  • 同じ会社に固執せず、条件のいい会社に移る選択肢を常に持つ
  • 家族との連絡をこまめに取り、孤独感を溜め込まない

まとめ:25年の本音

大型トラックドライバーは確かにきつい仕事です。それは否定しません。でも「きつい理由」のほとんどは、仕事そのものより「会社」や「働き方」から来ています。

  • 荷待ち・長時間拘束・腰への負担が「きつい」の三大要因
  • 一人の自由・手に職・達成感は、他の仕事にはない魅力
  • きつさは「地場か長距離か」「手積みかフォークか」で大きく変わる
  • 「何の仕事か」より「どの会社か」で選ぶことが最重要
  • 向き不向きはある。でも条件次第でなんとかなる部分も多い

転職を迷っているなら、まず「自分がどんな働き方をしたいか」を整理してみてください。それが決まれば、どの会社を選ぶべきかも見えてきます。

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